Vo.1 不妊治療で結果を出すために最も重要なこと
みなさん、不妊治療で最も重要なことは何だと思いますか?
それはズバリ「正しい知識を得て、自分に合ったクリニックを選択し、能動的に、医師と対等に治療を進めること」です。
それにはまず正しい知識を得る・・これはとても重要ですが、同時にとても難しいことでもあります。
ご自身がどのステージにいるかにより、取るべきアクションが変わってきます。
- 治療についてそれほど多くの知識をお持ちではない場合
ほとんどの方は、不妊治療を始めるときに、治療についてそれほど多くの知識をお持ちではない場合が多いでしょう。
そういった方は、まず不妊治療に関する基礎的な知識を得て、治療の流れ等を理解するのが第一歩なので、「有名クリニックの開催するオンラインセミナー(説明会)」に参加しましょう。
- 治療について多少の知識をお持ちの場合
周囲に不妊治療経験者がいたりして、多少の知識をお持ちの場合には、「自分に合ったクリニック選び」のために、情報を集めるステップからスタートしましょう。
治療方法の選択肢は一つではなく、各クリニックの治療方針も異なるため、クリニック選びは非常に重要になってきます。
3.自分に合ったクリニック選び
とはいえ、病院は数え切れないほどある中で、どの病院が自分に合うかを見極めるのは非常に難しいです。
でも、クリニックの選択を間違えると、時間とお金、そしてメンタルのロスになります。
不妊治療は一刻も早くスタートすることがとても重要ですから、間違ったクリニック選びのせいで、結果が出るまでの時間にロスがあってはなりません。
時間をかけすぎずに、でも慎重に、情報を集めて検討し、病院を選んでください。
【クリニック選びのポイント】
・専門クリニック>総合病院
一般的に、総合病院より専門クリニックのほうが治療成績が良いです。
不妊治療に特化している専門クリニックのほうが最新機器や検査などを積極的に採り入れている傾向にあることや、総合病院のほうが担当医により方針や考え方が異なるケースが多くなるためです。
ただし、メジャーな項目以外の血液検査(不育症検査等、項目が多岐にわたるものなど)などは、大きな病院でないとできないこともありますので、その点はケースバイケースです。
・治療成績
治療成績は病院によってかなり差があります。
多くの病院は、治療成績をHPや説明会で公開しているので、まずは情報を集めましょう。
受診しなければ教えてくれないクリニックもありますが、受診しても教えてくれない病院は問題があると考えて間違いないので、避けましょう。
・治療方針・特徴(患者に合わせてフレキシブルな対応ができるかがカギ)
治療にはいろいろな方法があります。
それぞれの病院の治療方針・得意分野があり、「○○はできるけど△△は対応していない」、「○○が良いと考えているので☓☓はしない」などさまざまです。
なにより重要なのは、「患者に合わせてフレキシブルな治療ができるか」に尽きます。
私達は一人ひとり違う体質やバックグラウンドを持つ患者なので、その病院でのメジャーなやり方が合わない場合も多々あります。
そういったときに、患者に合わせて細かくカスタマイズしてくれるのか、型にはまった同じ治療を延々と続けるのか、というのは大きなポイントです。
(この点では、医師が話を優しく聞いてくれるかどうかはあまり関係ありません)
これは実際に受診してみないとわからないことも多いですし、医師が複数いる病院では医師により対応がかなり違うこともあるのですが、通院先の医師のブログや(有名なクリニックでは医師がブログで情報発信していることも多いです)、実際に通院している方のブログ等である程度の情報を得ることは有効です。
その上で、選んだ病院での治療がうまく行かなかった場合に「ここは患者に合わせた治療をしてくれなさそうだ」と判断したら、すぐに転院を検討することをおすすめします。(転院先選びも慎重に!)
不妊治療はまさに「時は金なり」だからです。
・立地・診療時間(通院のしやすさ)
時間の融通がきく方は、多少遠方でも継続可能ですが、お仕事をされているなど時間に余裕の少ない方は、やはり通院しやすい立地であることは重要なポイントです。
また、「遅い時間や土日祝日も診察している」など、診察時間も重要になってくるので、確認しましょう。
ここでもう一つ重要なことは、「1つの病院だけではなく、複数の病院にかかる」という点です。
これは、「複数の病院で併行して同じ内容の不妊治療をする」という意味ではありません。
最初の「専門クリニック>総合病院」で書いたように、○○はできるが△△はできない、という検査や治療が、不妊治療中に出てくることがあります。
通院先から、その分野の専門施設を紹介してくれることもありますが、紹介してもらえない場合や、病院の方針に疑問を持った場合に、相談窓口が1つの病院だけではなく複数あると、より詳しい方へ相談できるし、またセカンドオピニオンを聞くこともできます。
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